2020年1月12日日曜日

マンデン冬至図・香港、台湾




香港のレポートができました。そして昨日、台湾の総統選挙がありましたので、香港と同じような境遇の台湾も考察してみました。

香港の冬至図









第1室:天王星(おうし座)
第8室:月、火星(さそり座)
第9室:水星(いて座)、
10室:太陽、木星、土星、冥王星(やぎ座)
11室:金星(みずがめ座)
12室:海王星(うお座)、


定着のT字スクエア
第8室:月、火星(さそり座)
11室:金星(みずがめ座)
     ↕ ミューチャルレセプション
1室:天王星(おうし座)

⭐第1室は香港という特別行政区そのものや、そこの区民(?)を表します。天王星が入っていて、新しく変化をしようとしています。その天王星は第8室のさそり座の月、火星とオポジションです。さそり座の月は惑星の品位としては居心地のよくない場所になります。月にとっては自由のない窮屈な場所です。マンデンでは月は民意を表します。さそり座は結婚後の生活を意味し、結婚生活というものは配偶者や家族のために時間をさいたり自分の自由が制限されることも多くあります。
英国から中国に香港の主権を返還されてから(これを中国との結婚、と私は考えました)多くの香港の民衆は息苦しさを感じています。さそり座には、さそり座の守護星、火星も入っていて非常に力強い意志を感じます。体制側のパワーも火星であるし、それを受け入れなければならない民衆の反発力でもあります。そして月、火星は12室の海王星とトリンです。もう世界中の人が判っていますが、特別行政区には密命があり、英国の統治時代に育った民衆は自由を奪われることを非常に恐れているのです。

⭐第10室、首長の部屋にはやぎ座の太陽があり、MCとほぼ重なっています。太陽は天王星とはトリン、月・火星とはセクステルで、天王星⇔月・火星のオポジションを調停しています。MCと重なっているため、この調停が大きな役割を持ちます。
今年の春分図では海王星がMCにぴったり重なります。海王星は天王星のように白黒つける惑星ではありません。行政側は懐柔策をとるのでしょうか?海王星は隔離の意味があります。香港は隔離され、いったんは一国二制度を続けるのかもしれません。冬至図でさそり座にいたため窮屈そうだった月は、春分図ではまた第8室にいますが、みずがめ座に移動して、以前より気ままに行動できそうです。第7室には火星と木星があって、一国二制度を守らない中国や香港の行政に外国からかなりのプレッシャーがかけられるようです。
昨年の民衆のデモなどでアピールしたため、春分の頃には少し居心地の良い香港になっているかもしれません。ただ、それ以降はまだみていないのでどうなるかわかりません。
行政長官の林鄭氏の誕生日をみると彼女はおうし座です。チャートは作ってませんが、今言えることは数年後トランシットの天王星が彼女の太陽に重なってくるため彼女の人生の中でも大きな曲がり角を迎えることになります。



台湾の冬至図








蔡総統が昨日再選されました。台湾にも中国本土からの移民がすでに市民権を得ており「一つの中国」を実現させるために活躍しているそうですが、香港での当局と若者との闘争が台湾の人々の心に深く刺さったのでしょう。

第1室:天王星(おうし座)
第7室:月(さそり座)
8室:火星(さそり座)
第9室:水星(いて座)太陽、木星、(やぎ座)、
10室:土星、冥王星(やぎ座)
11室:金星(みずがめ座)
12室:海王星(うお座)、


定着のT字スクエア
第7室:月(さそり座)
8室:火星(さそり座)
11室:金星(みずがめ座)
      ミューチャルレセプション
1室:天王星(おうし座)


⭐香港は第10室に破壊力のある惑星が4つも入っていました。香港の行政区の苦悩が垣間見えますが、台湾では土星と冥王星。査察と革命の惑星です。蔡総統は史上最高の得票数で再選されたそうですが、第8室火星と第12室の海王星の癒着で今後足元をすくわれないとも限りません。第8室は国庫で第12室は陰謀です。経済的には深いところまで中国の影響力が及んでいます。第9室はマンデンでは司法を意味しますが、ここでは総統選挙というイベントで第1室の天王星が本国の体制に審判を下した、ということだと思います。

⭐台湾の春分図は第7室に惑星が4つ入っており、外国の支援が望めそうです。そして、陰謀の第12室には惑星が入っていません。蔡総統も太陽星座がおとめ座で今年はラッキーな年。春分図はハードなアスペクトがないため、中国の干渉もそれほど深刻ではないようです。これは香港もそうでしたから、中国は春分では大人しくしているのかもしれません。中国の春分図まだ見ていませんが、トランプさんとの闘いで派手なことはできないのかもしれません。