2020年1月11日土曜日

マンデン冬至図・中国



 
秋から年末にかけて、香港のデモが熱かったので、日本の冬至図が終わったら中国のレポートを作り始めました。中国の後は香港、それから韓国、北朝鮮、米国、ロシアまでいけるかな、と考えていましたが、年末の忙しさにかまけて、作業は遅々として進みませんでした。そのうちに世界は大きな岐路に立ち、米国とイランが戦争しそうになって・・・。トランプさん、イランことするから株価も下がるし!円高だし!

香港のレポートをさらっとやったらアジアは後回しで、次は米国、ついでにイランをやってみましょうか。イランの四季図なんて出したことないけど、なんかでてくるかな?でもどんな風なのか興味深々です。

では、今夜は中国の冬至レポートです。








第1室:天王星(おうし座)
第7室:月 (さそり座)
第8室:火星(さそり座)、
第9室:水星(いて座)、太陽(やぎ座)
10室:木星、土星、冥王星(やぎ座)
11室:金星(みずがめ座)
12室:海王星(うお座)、


定着のT字スクエア
第7室:月(さそり座)
8室:火星(さそり座)
11室:金星(みずがめ座)
     ↕ ミューチャルレセプション
1室:天王星(おうし座)

日本の冬至図は地平線より上に10惑星が存在していましたが、中国では第1室に天王星があります。そして日本の冬至図ではMCがやぎ座23度、冥王星がやぎ座22度です。中国はMCやぎ座1度、太陽がやぎ座0度で、日本も中国もほぼMCの軸上に惑星が乗っかっています。軸上に惑星があるとその部屋の意味が強調されます。惑星が存在しているのは日本も中国も第9室ですが、MC1度手前なだけなので、第10室に大きな影響を与えます。日本はMC上には破壊と再生の冥王星ですが、中国の場合は太陽があります。太陽は君主を意味します。そしてこの太陽の力を損なう惑星は冬至図にはありません。MCはホロスコープの一番高いところで、達成や出世も意味します。国ではありませんが、香港の冬至図も調べました。香港はMCいて座29度、太陽は第10室やぎ座0度になっています。これは興味深いのでまた後日レポートします。そして習近平氏はここ2年半ほど運勢的には悪かったのですが、201912月に悪いところを抜けています。一般的には病気になったり失脚したりしますが、彼は大丈夫だったようですね。その習氏の星回りや冬至図を見た印象では、「我が世の春」じゃん、と感じました。


⭐定着のT字スクエアについて
この冬至図で一番の問題点はこのTスクエアですが、主権者を表す第1室に変革の天王星。中国は主権が国民にあるとは思えないので第1室は国→共産党or習氏を表すんでしょうね。第7室は一般的には同盟国という解釈ですが、最近は米国から貿易問題でクリティカルな課題を突き付けられていますので、ここでは外国との貿易の問題ととらえたほうがよいと考えます。第11室は地方自治の意味があります。ここはもちろん、香港、台湾、チベットの問題です。習氏は香港、台湾を「ひとつの中国」として飲み込もうとしています。それが第1室おうし座にある変革の天王星。地方自治のみずがめ座は自由を謳歌する民衆の星座です。みずがめ座の守護星は天王星で、おうし座の守護星は金星で、ミューチャルレセプション。守護星を交換している形です。2つの惑星の角度は90度でありながら中央共産党から地方自治のトップに金銭か、地位か何らかのメリットを図ることにより民主主義化しないようにコントロールしています。このチャートでは、香港でデモが続こうが暫くは地方の小競り合いの域を出ないように感じます。香港の冬至図は民衆の必死さが伝わるチャートになっています。米国は人権の問題で香港のことも批判していますね。それが第7室の月が第11室の金星と90度で表されています。また、7室の月はさそり座なので「癒着」から賄賂や不正があったんだろうな、と想像できます。今まさに中国と日本の関係でIRに関する献金が問題になっています。中国から日本や米国だけでなく、その他の国に対して裏金や不正な取引があると思われます。

⭐第8室さそり座の火星は陰謀の第12室の海王星とトリン。それらの惑星は第10室のやぎ座の木星、土星、冥王星とセクステルで、小さな三角形を形成しています。第8室は税金や国庫を意味します。中国に関するニュースが深いところまで報道されないので想像でしか言えませんが、増税を計画していて、国庫を潤わせようとしていますがそれは表向きで、第12室海王星が絡んでいるので、陰謀に費やす資金や党が吸い上げてしまい、国民に有益な事には使われないようです。不透明な金銭の動きがあるようです。習氏が最高責任者になってから党内や地方役人の不正を正してきたようですが、まだ膿ができっていないようです。というか、党の中心部に不正があるため、表に出てこないのかもしれません。

⭐第9室いて座には水星とやぎ座の太陽が入っています。
水星は第12室海王星とスクエア、第11室みずがめ座の海王星とセクスタイル、第1室おうし座の天王星とはインコンジャンクト(150度)。
太陽は第7室のさそり座の月と、第8室のさそり座火星とセクスタイル、第12室のうお座の海王星とセクスタイル、第1室のおうし座の天王星とトリン。
日本のマンデンでは、第9室にやぎ座の木星、土星、冥王星が入っていてゴーン氏の逃亡劇を引き起こした日本の司法システムの問題が浮き彫りにされました。中国の場合、第9室はナチュラルサインのいて座。いて座の意味が強調されます。外国、宗教、大学、思想、司法などを意味します。水星は商売や流通を意味しますので、貿易問題ととらえた方が良いと思います。米国から突き付けられている知的財産権や技術供与の問題は中国政府も対応しるていると説明してはいるものの、おうし座の天王星が、説明ではなく、形が残るものとして実行せよ、と変革を迫っています。でも太陽も水星も海王星とのアスペクトが悪いので、この時期はあいまいな対応しかできません。太陽は天王星とトリンなので、表向きは米国の要求を呑むでしょう。

⭐長々と中国のマンデンを考えているうちに中国で新しいコロナウィルスによる新型の肺炎が発見されました。原因などは不明、ということですが、ホロスコープ上では健康問題の第6室は特に惑星がありませんが、対面の第12室は海王星があります。これは目に見えないものを表しますので、細菌やウィルスを意味します。死亡率を意味する第8室に火星が入っており、第1室の天王星とオポジションなので、「急死」ととることができます。しかし、火星と海王星はトリンなのでこの新型の肺炎では死亡率はそれほど上がらないのではないか、と思います。しいて言えば病気というより大きな事故やテロによる爆発、発電所などの事故のほうが心配です。